あわいの一日 ~ 零日目

ENo.16.猫巳ひなこ / 作成:2026/08/22 18:29 / 更新:2026/08/22 18:29
「・・・・にゃあ・・・・?」

某はいつものように目を開けた そこに主はいない。
特にこの日だなんて知らされてなかった そうか 終わったのか 某の役目は。

唯の猫として生まれ、猫らしく野山のなかで暮らし、猫の定めとして野山のなかで墓に埋まる
そんな一生を、主によって導かれたから
人型を得て、式として仕え ときに世界のために戦い、ときに美味しい魚を食すことができた
それには本当に感謝している 故に終わりが来るならばとても寂しいものだった

「・・・・・にゃあ。

今暫く 某は放心していたが
男の言葉を聞き、これから務めることを呑み込んだ
この七日間 記憶が喪われていないうちに できることを・・・