幕間 ~或る剣術師範曰く
或る剣術師範
「ナポレオナス陛下は、実に優れた武芸の才をお持ちでした」
「ディミトリオス前帝陛下も、武人として優れた御方でしたが、御父上の血を確り継いだのでしょうね」
「師範として、教え甲斐が有る、と、常々感じていました」
「ディミトリオス前帝陛下も、武人として優れた御方でしたが、御父上の血を確り継いだのでしょうね」
「師範として、教え甲斐が有る、と、常々感じていました」
或る剣術師範
「二つ名の"颶剣"? あぁ、確かに私が考案したものです」
「陛下は風属性の術を得手とされ、其れを応用した多対戦法を色々と熟しておられましたから」
「陛下は風属性の術を得手とされ、其れを応用した多対戦法を色々と熟しておられましたから」
或る剣術師範
「…………」
或る剣術師範
「……いえ、失礼」
「流石の私も、此度の訃報は、色々と堪えていて、な」
「流石の私も、此度の訃報は、色々と堪えていて、な」
或る剣術師範
「…………」
或る剣術師範
「……実は、国を去ろうと思っている」
或る剣術師範
「前帝陛下も、病の治療が芳しくないと伺った」
「残る側室の子も、アレは……恐らく、陛下達程の才は無いだろう」
「残る側室の子も、アレは……恐らく、陛下達程の才は無いだろう」
或る剣術師範
「そもそも、カタリーナ前后陛下が色々と出しゃばって、側室の子を永久追放でもすると思う」
「……最悪、追放に見せかけて消す かも判らん」
「宰相も宰相で、何やら良からぬ企てをしていそうな気がするし……」
「……最悪、追放に見せかけて
「宰相も宰相で、何やら良からぬ企てをしていそうな気がするし……」
或る剣術師範
「私も、面倒事に巻き込まれるのは御免だからな」
「帝国には、長く仕えた身だが……そろそろ、此の国も終わりの頃なのだろう」
「帝国には、長く仕えた身だが……そろそろ、此の国も終わりの頃なのだろう」
或る剣術師範
「貴殿も、自分の命が惜しいなら、考えておけ」
「結局、自分の身を守れるのは自分しか居ないのだからな」
「結局、自分の身を守れるのは自分しか居ないのだからな」