"シブキの過去"
シブキには病床に伏せている妹が居た
薬師である両親が病で他界してからは妹が唯一の肉親であった
シブキは妹を救う為にと医者に妹を任せ、病を治すための薬草を取りに旅に出た
その旅の末に薬草を得たシブキは家に帰った
此れならきっと妹を治せると
しかし現実というものは残酷なもので家に帰った時には妹はもう力尽きていた
医者は悔しげに、悲しげにシブキにこう言った
『後、少し到着が早ければもしかしたら・・・』
と
両親が死に妹も満足に救えなかった挙げ句
死に目にも遭えないまま死に別れた薬草師
それがシブキという男が己に抱く瑕である
其れからシブキは『己の最期を何かしらのカタチで飾ろうとしていた』
そんな折に"世界を周り様々なものを拾い集めながら『魔王討伐の道のり』を開拓する"といった世界に飛ばされた彼は『魔王の企みの阻止』
その一端を担い平和になったらしいその世界を見届けた後に元の世界に帰還
亡き妹の為にと集めた葉っぱや土産、そして
『甘美な赤いりんご』を1つ携えて
その甘美な赤いりんごが己の生命を終わらせるに相応しい劇毒であると理解していた彼は妹の墓に寄りかかる形でそれを食べて自死を図ったという
それがりんごの神経毒によるものかはさておき少なくとも確実に言えるのはその時の彼の死に顔は苦痛などもなく只、安らかなものであったという事だけである
薬師である両親が病で他界してからは妹が唯一の肉親であった
シブキは妹を救う為にと医者に妹を任せ、病を治すための薬草を取りに旅に出た
その旅の末に薬草を得たシブキは家に帰った
此れならきっと妹を治せると
しかし現実というものは残酷なもので家に帰った時には妹はもう力尽きていた
医者は悔しげに、悲しげにシブキにこう言った
『後、少し到着が早ければもしかしたら・・・』
と
両親が死に妹も満足に救えなかった挙げ句
死に目にも遭えないまま死に別れた薬草師
それがシブキという男が己に抱く瑕である
其れからシブキは『己の最期を何かしらのカタチで飾ろうとしていた』
そんな折に"世界を周り様々なものを拾い集めながら『魔王討伐の道のり』を開拓する"といった世界に飛ばされた彼は『魔王の企みの阻止』
その一端を担い平和になったらしいその世界を見届けた後に元の世界に帰還
亡き妹の為にと集めた葉っぱや土産、そして
『甘美な赤いりんご』を1つ携えて
その甘美な赤いりんごが己の生命を終わらせるに相応しい劇毒であると理解していた彼は妹の墓に寄りかかる形でそれを食べて自死を図ったという
それがりんごの神経毒によるものかはさておき少なくとも確実に言えるのはその時の彼の死に顔は苦痛などもなく只、安らかなものであったという事だけである