嫌い。悔しい。

ENo.6.東雲渚 / 作成:2026/08/28 03:11 / 更新:2026/08/28 03:11
全部、話した。
トウヤには、俺が話せることを全部、話した。
泣きながら、抱きしめられながら、全部。

白波さんにはけっこうなこと言っちまったな。
後悔……………と言うよりは反省かな。
なんか、気味悪くって、気持ち悪くって、俺とは全くもって真逆の考え方をしてることはよくわかって…………………気分が悪かった。
とくに、あのミサンガに触れた時に流れてきた思念は、あのミサンガを引きちぎって捨ててやりたいくらいだった。
「いつかは会える」じゃ、ダメだったんだよ。
「今会いたかった」んだから。

本当にさ、あの水はろくなことをしてこない。
向こうの意向だけで俺のところ来たんだろうな。
こっちの意思なんて関係なく、なんだったら「謝ればきっと許してくれますよ」とか
「仲直り出来ますよ」とかそんなつもりで。
その理論がどこにでも通るならさ、戦争なんて起こらないんだよ。俺たちの世界はもっと平和だったんだよ。
そうやって平和ボケできてるのは、ちょっと羨ましいわな。

やっぱ俺、あいつらのことどうしても嫌いだわ。
だから、もう、なるべく関わらないようにするんだ。
それがきっと、平和だから。

俺の話を聞いて、俺を受け入れてくれた。
だから、俺も、トウヤの話を聞いて、そのうえでトウヤを受け入れたかった。
教えてくれたのは嬉しかったけどさ、やっぱすげぇよって思うと同時になんか悔しくって、変に感情に振り回されて噛み付いちまった。

ちゃんと考えるよ。
選択のことも気にしなきゃだけど……………………俺にとっては、その選択と同じくらい大切な事だと思うから。
ちゃんと、考える。









聞いてもらってばかりで、なんか、悔しいな。
本当は、お前がしてくれたみたいに寄り添いたかった。
それが上手くできないのはやっぱ、俺が優しくないからなんかな。