日記4 - 聖域

ENo.68.寝村ラムネ / 作成:2026/08/29 19:32 / 更新:2026/08/30 00:03
いよいよ『案内』が来て。
中心部の霧が晴れて、新しい場所が見えました。
──『聖域』って呼ばれているみたいです。

やっぱり聖域というだけあって、場所の雰囲気は厳か、だったんですが…
入った印象は──とっても賑やか、という感じでした。
なんというか皆さんある意味『いつも通り』で。ほっとしたのを覚えています。

それでも、『案内』は皆さん一緒に来ていたみたいで。
つい考えずにはいられないことも、いくつかお話しできました。
私のこと…死因がわからない、ということを話したら、一緒に考えてくれた方もいて嬉しかったです。

ゲルさんは、事故の可能性をあげてくれました。
確かに…私のは戦闘・冒険といったものとは縁遠かったですし、責任重大な立場…王族といったものでももちろんなかったですから
相対的に、個人的な殺人の可能性は…おそらく低いでしょう。

ルーウェンさんは、記憶がないなら意識のないまま死んだのではないか、と。
興味深い視点だと思いました。
ただ、感覚としてはしっくりこない気がして。
でも…失敗は発明の母、ではないですけど。つまり、その逆だったのではないかと思います。
私は眠るように安らかに逝けたわけじゃない、のかも。

森でアクアさんと話していた時も、似たようなことに思い当たりました。
この世界あわいは「突然死んでしまって、考える時間もなかった人々」のための場所なのではないか、と。
でも私は…それに当てはまらないように思うんです。
むしろ、死ぬ前に…意識を手放す前に、ゆっくりと、考える時間があったような…

でもその時のことを忘れてしまったのでは本末転倒ですね。だからここに来れたのだと思いますが…


聖域の墓地の奥で、色んな場所で拾った特別なもの…それに縁のある人たちを知ることができました。
彼らはあのあとどうなったんだろう、と気になる光景ばかり見ていたので
知ることができてよかった…と思います。
気になったお墓のことを、ここに記録しておきます。

カルネイロさん、という方。
恐ろしい燃え盛る戦場で、私とどこか似ているひとの姿を見たときは驚きました。
それに彼女のことを知った今も…黒い羊の魔術師、戦争、デスゲーム、かけがえのない友人…
私との共通点は獣人であることくらいしかないように思えます。
…でも、似てる、と。確かに思ったんです。

篠崎うさぎさん、という方。
山が好き、という方のようで…故人だけど、親しみを覚えました。あ…私も故人でしたね。
でも、その終わり方は
(この箇所は書きかけで終わっている)




大分長くなってしまいました。
…多分、もうあまり時間もありませんから。
記憶を取り戻す、という目的もありますが。
悔いのないように過ごせたらな、と思います。