ラプ・ラス

ENo.38.シャルルカ・エヴェレット / 作成:2026/08/30 21:29 / 更新:2026/08/30 21:29
『──はい、薬は継続で。』



医師から処方箋を貰った。
辺りがモノトーンになって見える。そこに彩りはない。

1歩、2歩、スキップするかのように通りを歩く。
薬屋さんまで、コンクリートで舗装された道をぴょこぴょこ歩く。

そこになんの物語はない。
意思もない。


つまらないなと思いながら生きてきた。
生命に意味なんかない。




人は観測できた事象が全てなのです。
観測できない事象まで知り得ないから

人生は与えられた情報でしか勝負できないのです。

それが混じり合って、揺らぎを生み。
ようやく世界が生まれるのです。
単純でしょう?


その世界は他者の意思一つで突然狂うくらいの。
他者の意思で変わる程度の。
それが、皆が、私が世界と認識しているものの全てです。


例えば、ここで私が薬局に寄らずに
ふとした拍子に引き返して、お菓子を買いに行ったとしたら
それだけで何人もの運命が変わるような。

ただそれだけの脆弱で、それでいて素敵なものなのです。

できれば、もっと知りたかったな。
例えば、ある地点でセーブして、それからロードして選択肢を変えたら
世界がどのように変わるのか
それが知りたいと思いませんか?




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シャルルカ
「先生もそう思いませんか?」


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シャルルカ
「人々は全てモノクロで、まるでNPCみたい」


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シャルルカ
「なんか、生きてるって感じがしないんですよね!」


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シャルルカ
「それって、おかしいことでしょうか。」