これは、少し先の………………そして、これからの物語

ENo.6.東雲渚 / 作成:2026/08/30 23:55 / 更新:2026/08/31 00:48
「いやー想定外想定外」

神かどうかは確定できないけども、マジで他所に転がって行ってたなんて。
そして───────────────

「想定外?」

腕には組紐、手には見覚えるある姿をしたぬいぐるみ。
"戦の神・ナハス"の人であった頃の姿形の少女が、そこに。

振り返った彼女は、手をぐっぱしながら恐れもせずに話を続ける。

「君誰だ?この世界もうとっくに滅んでるだろ…………こんな世界に何の用」
「世界に用ってーか。君に用だ白翅渚しらばねなぎさ
「俺に?─────いや俺は」
「名前なんざどーでもいいだろ?"きょうだい"を見つけるのならそっちを名乗った方が楽でもあるし」

言えば、それだけで少女は警戒態勢に入る。

「君、何者?」
「他所の世界の、たっくさーんいる神のうちの一人。生命の神・ノア」
「───────────」

おや?と思う。
そっと口元に手をやって、ニヤける口元を隠してにこやかに笑う。

「驚いたってよりかは、納得したな?」
「まあ、直前にいたところがいたところなんで」
「理解が早いのは助かるわ」

その手をグイッと強引に引っ張って、あの時のように。

「今から君には神の化身になってもらう」
「きょうだい探すんなら、とっとと俺たちが用意した"器"に入んな!」


目を見開いて、次の瞬間の顔に久方ぶりの興奮を覚える。

「なんだかよくわかんねーけど、その話………………利用させてもらうぜ!!!!」

─────神をも喰らい尽くさんとする獣がいたのだからああ、それでこそ人間だ!!