■:こうして、全ての悪者はいなくなりました。
────────ある日のこと。
ふと目が覚めた時、なんとなく違和感があった。
いつも捻じ曲げられていた思考が、醒めていた。
『………?』
けど完全ではなくて、ただこれはほんの一時だけのものなのだとも分かった。
ここは海がよく見える。ただたまたま、立ち寄って泊まっているだけの場所だ。
ただ広い青空と海が見えるというこれが、どうにも……どうにも懐かしくてしょうがなくて。
ふと[ ]での出来事を思い出す。[ ]や[ ]、[ ]、[ ]……[ ][ ]、[ ]………[ ]、[ ]、………………[ ]もいたっけ。
『っ……』
頭が痛い。時間はあんまりない。つかの間の。
………ふと思い、久々に袖を通す。
いつもは『 』と全く同じ格好をしているから、着なくなったのに持ち歩いていて。
妙にしっくりくるが、その筈だ。あの旅で愛用していた装備だ。
……アイツはかっこいいって言ってくれたっけな。
頭痛が増してくる。そろそろ限界か。
またおかしくなる前に直しておこう。そう思った瞬間。
がた、と音を立てて海風が窓を押しのけ吹き込む。
振り向いて見えた青い空は、アイツの……エルディスの目と同じ色で。
『…………すまん』
『俺は、こうするしか……けど』
何に向かって言っているのだろう。
けど、言葉は止まらなかった。
『約束 は、今度こそ果たそう!』
『ディータ・ベルンシュタインの名に賭けて!』
声は風に攫われて、誰もいない海と空に溶けて行った。

───────これは、『空の魔王』が現れるたった3日前の出来事だった。
その後、彼がどうなったかは言うまでもない。
ただ
世界は平和になったとさ。
空と海の頁はここで、終わっている。
ふと目が覚めた時、なんとなく違和感があった。
いつも捻じ曲げられていた思考が、醒めていた。
『………?』
けど完全ではなくて、ただこれはほんの一時だけのものなのだとも分かった。
ここは海がよく見える。ただたまたま、立ち寄って泊まっているだけの場所だ。
ただ広い青空と海が見えるというこれが、どうにも……どうにも懐かしくてしょうがなくて。
ふと[ ]での出来事を思い出す。[ ]や[ ]、[ ]、[ ]……[ ][ ]、[ ]………[ ]、[ ]、………………[ ]もいたっけ。
『っ……』
頭が痛い。時間はあんまりない。つかの間の。
………ふと思い、久々に袖を通す。
いつもは『 』と全く同じ格好をしているから、着なくなったのに持ち歩いていて。
妙にしっくりくるが、その筈だ。あの旅で愛用していた装備だ。
……アイツはかっこいいって言ってくれたっけな。
頭痛が増してくる。そろそろ限界か。
またおかしくなる前に直しておこう。そう思った瞬間。
がた、と音を立てて海風が窓を押しのけ吹き込む。
振り向いて見えた青い空は、アイツの……エルディスの目と同じ色で。
『…………すまん』
『俺は、こうするしか……けど』
何に向かって言っているのだろう。
けど、言葉は止まらなかった。
『
『ディータ・ベルンシュタインの名に賭けて!』
声は風に攫われて、誰もいない海と空に溶けて行った。

───────これは、『空の魔王』が現れるたった3日前の出来事だった。
その後、彼がどうなったかは言うまでもない。
ただ
世界は平和になったとさ。
空と海の頁はここで、終わっている。