■:こうして、全ての悪者はいなくなりました。

ENo.28.エルディス・エアリアル / 作成:2026/08/31 20:17 / 更新:2026/08/31 20:17
────────ある日のこと。

ふと目が覚めた時、なんとなく違和感があった。
いつも捻じ曲げられていた思考が、醒めていた。

『………?』

けど完全ではなくて、ただこれはほんの一時だけのものなのだとも分かった。


ここは海がよく見える。ただたまたま、立ち寄って泊まっているだけの場所だ。

ただ広い青空と海が見えるというこれが、どうにも……どうにも懐かしくてしょうがなくて。


ふと[       ]での出来事を思い出す。[     ]や[     ]、[   ]、[      ]……[      ][       ]、[       ]………[     ]、[    ]、………………[  ]もいたっけ。

『っ……』


頭が痛い。時間はあんまりない。つかの間の。

………ふと思い、久々に袖を通す。
いつもは『  』と全く同じ格好をしているから、着なくなったのに持ち歩いていて。

妙にしっくりくるが、その筈だ。あの旅で愛用していた装備だ。

……アイツはかっこいいって言ってくれたっけな。



頭痛が増してくる。そろそろ限界か。
またおかしくなる前に直しておこう。そう思った瞬間。


がた、と音を立てて海風が窓を押しのけ吹き込む。
振り向いて見えた青い空は、アイツの……エルディスの目と同じ色で。


『…………すまん』

『俺は、こうするしか……けど』

何に向かって言っているのだろう。

けど、言葉は止まらなかった。


約束・・は、今度こそ果たそう!』

ディータ・ベルンシュタインの名に賭けて!



声は風に攫われて、誰もいない海と空に溶けて行った。






───────これは、『空の魔王』が現れるたった3日前の出来事だった。

その後、彼がどうなったかは言うまでもない。


ただ














世界は平和になったとさ。



空と海の頁はここで、終わっている。