チャプター0
注意:以下の内容にはこういった表現が含まれます。:虐待、自死
日影朝日という少年の話
日影朝日とは
ゲームが好きな ただの少年
ふわふわとした髪の毛で長さはショート
目の色はきれいなコーラルピンク
元気で明るい子供。
彼はもう、いない。
けれど 家族はずっと ずうっと探していた。
彼が死んで尚、ずっと。
-とある日の夕方-
いつも通り放課後に宿題を終わらせたあと公園で遊んでいた時
ふと、1人の少年が目に入った。
うずくまって ひとりで何かしてる子。俺はすぐに駆け寄って話しかけた。
知らないやつっぽかったし、心配になったし。大丈夫なら大丈夫で仲良くなれたらなーと、そういう軽い気持ちで。
「ずっと下向いてどうしたんだ?土弄ってて楽しいのか?
俺と遊ばない?お前名前何?俺から言った方がいいか?」
『………いや、いい…知ってる。……日影くん だよね。同クラの』
「え、まじで?同クラだったんだ。ごめんな!俺あんま名前覚えんの得意じゃなくてさ…」
『……大丈夫。…おれ 影薄いし、気にしてないよ。
……おれ、は…菖蒲綾汰 …。…呼び方は好きにして。』
「あやめりょうた……おう、覚えた!んじゃ よろしくな!綾汰!」
『……うん よろしく。』
菖蒲綾汰、というらしい。
聞き馴染みのない名前だなーと思っていたけど同クラだったらしい。忘れっぽいのってどうやったらなおるんだろうな?
-ふたりが出会ってから しばらく経った頃-
「なあなあ綾汰、…いっつもここにいるけど、なんでだ?」
『……別に。
……まま……お母さんが家にいるなー外出てろーって言うから、ここで遊ぶしかないんだ。』
「ふーん、そうなんだ」
『………聞いといてなんだその反応……別にいいけど……』
「いや、綾汰んとこはそういう感じなんだ……って。
…………そうだ、うち来ない?ゲーム機とか、マンガもあるよ
俺と遊ぼうよ!たまには外で土弄る以外もしよ!俺好きなゲームがあるんだけどさ それ、お前とやってみたいな!」
『え、あ、ぅん、わかっ…た。』
手を引いて 自分の家まで向かう。
綾汰の手は痩せ細っていた。骨ばっていて、肉があまりない手。
うちまで連れて行けば俺の家族は皆暖かく迎えてくれた。
___その日は だいぶ 遅くなるまで俺の家で遊んでしまった。
それから、綾汰が帰る時、綾汰の名前を呼ぶ1人の人がいた。
綾汰を見つけた途端 ツカツカと歩いてくる。
『綾汰!!!!あんた勝手にどこ行ってたのよ!!!!!!』
怒号が響く。…それから 思いっきり頬をぶつ音。
『ひ、っ ごめ、なさ』
『うるさい!!!!…………チッ ここだと見られるわね。早く帰るわよ。ほら!!!!』
『…………』
その日 綾汰はそのまま 母親らしき人に 痩せ細った腕を強く掴まれて半ば引き摺られるように帰って行った。
「綾汰大丈夫かな……」
-次の日-
「あ、綾汰!今日もここにいたのか。
……昨日は大丈夫だったか?なあ、」
『…………ぁ、……』
「!、その顔 どうし」
『………ちが、……ちょっとこけただけ、だから……』
そう言われて、何も出来なかった。
何も言えなかった
これは隠したい事、で 気付いたとしても言ってはいけないものだと思ってしまって。
……綾汰が聞かれたら嫌なことだって思って
「…………そっかぁ、………足元には気をつけろよ!
……綾汰の顔、せっかくきれいなんだから」
無理やり笑顔を作ってそう言った。
それから、数年くらい経って 俺達が中学生になった頃、
綾汰は全くと言っていいほど笑わなくなった。
俺が何を言っても、ただ ずっとぼうっとしてるような曖昧な返事をするだけで。…………少し、寂しくなった。
ある日
『……なあ、朝日。』
「ん?どうした?」
『………死後の世界とかってさ、お前は 信じる?』
「どうした?急に。
んーまあ、あるんじゃねぇの?そういうのあんま考えないから分かんないけどさ。」
『…………そっか。ありがと。』
「……お前やっぱなんか変じゃね?大丈夫か?」
『……………別に、俺はずっと こう だよ。』
「…あ、そ。」
でも、まさか さ
お前がそこまで思い詰めてたなんて 思ってなかったんだ。
『おい、なあ!!朝日!!
菖蒲が 屋上から、……!!!!』
飛び降りたって、
「………は、 ?」
ここからだった。俺の歯車が狂って ズレて 壊れて、おかしくなったのは。
菖蒲綾汰 は死んだ。
たった一人の、俺の親友。
……俺は、親友を 助けることが出来なかった。
あそこで、選択を間違えてしまったから。
だから、助けられなかったんだ
間違えなければ助けられたかもしれない人を、命を
俺は
あの日、あの時、たったひとつの選択を間違えたから
親友を、アイツを失ったんだ
一生、後悔していた。だから、助けられる人は助けたかった。
話を聞きに行った。出来る限り、できる範囲で。
助けられない人の方が多かった。
でも、少なくても 助けられた人はいた。
助けて、助けられなくて、
その繰り返し。ずっとやり直している。
アイツが生き返るわけでも何でもないのに。
アイツにずっと、囚われていたんだ。
日影朝日という少年の話
日影朝日とは
ゲームが好きな ただの少年
ふわふわとした髪の毛で長さはショート
目の色はきれいなコーラルピンク
元気で明るい子供。
けれど 家族はずっと ずうっと探していた。
彼が死んで尚、ずっと。
-とある日の夕方-
いつも通り放課後に宿題を終わらせたあと公園で遊んでいた時
ふと、1人の少年が目に入った。
うずくまって ひとりで何かしてる子。俺はすぐに駆け寄って話しかけた。
知らないやつっぽかったし、心配になったし。大丈夫なら大丈夫で仲良くなれたらなーと、そういう軽い気持ちで。
「ずっと下向いてどうしたんだ?土弄ってて楽しいのか?
俺と遊ばない?お前名前何?俺から言った方がいいか?」
『………いや、いい…知ってる。……日影くん だよね。同クラの』
「え、まじで?同クラだったんだ。ごめんな!俺あんま名前覚えんの得意じゃなくてさ…」
『……大丈夫。…おれ 影薄いし、気にしてないよ。
……おれ、は…
「あやめりょうた……おう、覚えた!んじゃ よろしくな!綾汰!」
『……うん よろしく。』
菖蒲綾汰、というらしい。
聞き馴染みのない名前だなーと思っていたけど同クラだったらしい。忘れっぽいのってどうやったらなおるんだろうな?
-ふたりが出会ってから しばらく経った頃-
「なあなあ綾汰、…いっつもここにいるけど、なんでだ?」
『……別に。
……まま……お母さんが家にいるなー外出てろーって言うから、ここで遊ぶしかないんだ。』
「ふーん、そうなんだ」
『………聞いといてなんだその反応……別にいいけど……』
「いや、綾汰んとこはそういう感じなんだ……って。
…………そうだ、うち来ない?ゲーム機とか、マンガもあるよ
俺と遊ぼうよ!たまには外で土弄る以外もしよ!俺好きなゲームがあるんだけどさ それ、お前とやってみたいな!」
『え、あ、ぅん、わかっ…た。』
手を引いて 自分の家まで向かう。
綾汰の手は痩せ細っていた。骨ばっていて、肉があまりない手。
うちまで連れて行けば俺の家族は皆暖かく迎えてくれた。
___その日は だいぶ 遅くなるまで俺の家で遊んでしまった。
それから、綾汰が帰る時、綾汰の名前を呼ぶ1人の人がいた。
綾汰を見つけた途端 ツカツカと歩いてくる。
『綾汰!!!!あんた勝手にどこ行ってたのよ!!!!!!』
怒号が響く。…それから 思いっきり頬をぶつ音。
『ひ、っ ごめ、なさ』
『うるさい!!!!…………チッ ここだと見られるわね。早く帰るわよ。ほら!!!!』
『…………』
その日 綾汰はそのまま 母親らしき人に 痩せ細った腕を強く掴まれて半ば引き摺られるように帰って行った。
「綾汰大丈夫かな……」
-次の日-
「あ、綾汰!今日もここにいたのか。
……昨日は大丈夫だったか?なあ、」
『…………ぁ、……』
「!、その顔 どうし」
『………ちが、……ちょっとこけただけ、だから……』
そう言われて、何も出来なかった。
何も言えなかった
これは隠したい事、で 気付いたとしても言ってはいけないものだと思ってしまって。
……綾汰が聞かれたら嫌なことだって思って
「…………そっかぁ、………足元には気をつけろよ!
……綾汰の顔、せっかくきれいなんだから」
無理やり笑顔を作ってそう言った。
それから、数年くらい経って 俺達が中学生になった頃、
綾汰は全くと言っていいほど笑わなくなった。
俺が何を言っても、ただ ずっとぼうっとしてるような曖昧な返事をするだけで。…………少し、寂しくなった。
ある日
『……なあ、朝日。』
「ん?どうした?」
『………死後の世界とかってさ、お前は 信じる?』
「どうした?急に。
んーまあ、あるんじゃねぇの?そういうのあんま考えないから分かんないけどさ。」
『…………そっか。ありがと。』
「……お前やっぱなんか変じゃね?大丈夫か?」
『……………別に、俺はずっと こう だよ。』
「…あ、そ。」
でも、まさか さ
お前がそこまで思い詰めてたなんて 思ってなかったんだ。
『おい、なあ!!朝日!!
菖蒲が 屋上から、……!!!!』
飛び降りたって、
「………は、 ?」
ここからだった。俺の歯車が狂って ズレて 壊れて、おかしくなったのは。
たった一人の、俺の親友。
……俺は、親友を 助けることが出来なかった。
あそこで、選択を間違えてしまったから。
だから、助けられなかったんだ
間違えなければ助けられたかもしれない人を、命を
俺は
あの日、あの時、たったひとつの選択を間違えたから
親友を、アイツを失ったんだ
一生、後悔していた。だから、助けられる人は助けたかった。
話を聞きに行った。出来る限り、できる範囲で。
助けられない人の方が多かった。
でも、少なくても 助けられた人はいた。
助けて、助けられなくて、
その繰り返し。ずっとやり直している。
アイツが生き返るわけでも何でもないのに。
アイツにずっと、囚われていたんだ。