性別不詳のその後
不詳はあれから現世に戻って旅に出た。
今までの人生でできなかったことやいけなかったところ。
色んなところに行って旅をしてきた。
身体がなかったから、やりたいことはできなかったことも多いけど、それでも初めての世界で性別不詳はとても楽しかったと思う。
そんな時だった。
堕天使は素直に驚いた。
あの時の子供は、消えたくて仕方のなかった子供のはずだ。
だからこそ…人として、人のままで終わらせようとした。
死は救いだと本気でそう思っていたのを知っていたから。
だからこそ、自らの手で望んだとおりに魂を刈り取ったはずなのに。
そして、数日後…。
この人はかつて星屑列車に乗った人らしい。
性別不詳も話は聞いていたけれど、本当に実在するなんて。
こうして、性別不詳は、ネイとしてまた生を歩むことになりました。
ネイは、幸せ者です。
おしまい
今までの人生でできなかったことやいけなかったところ。
色んなところに行って旅をしてきた。
身体がなかったから、やりたいことはできなかったことも多いけど、それでも初めての世界で性別不詳はとても楽しかったと思う。
そんな時だった。
堕天使
……あれ、君?
性別不詳
あ!!神様!?
シエロ
やっぱり君か……僕は神様じゃない。あれからシエロって名前になったんだ
性別不詳
……じゃあ、シエロ様?
シエロ
いや、そんなことより……なんで君ここにいるの?僕はあのときちゃんと魂を……
性別不詳
……なんかよくわからないけど、“あわい”っていう場所にいて、そこからまたここに戻ってきたんだ!
シエロ
……そっか、じゃあもう一回……
性別不詳
待って!性別不詳はね、確かにあの時はこの世からずっと消えたかったの……でも今は……もう少し生きていたい……
堕天使は素直に驚いた。
あの時の子供は、消えたくて仕方のなかった子供のはずだ。
だからこそ…人として、人のままで終わらせようとした。
死は救いだと本気でそう思っていたのを知っていたから。
だからこそ、自らの手で望んだとおりに魂を刈り取ったはずなのに。
シエロ
そう、わかった。…でも、身体がないのは不便でしょ?だから僕にいい考えがある
そして、数日後…。
初音
だからと言ってなんでこっちの世界に押しかけてきたんですか
この人はかつて星屑列車に乗った人らしい。
性別不詳も話は聞いていたけれど、本当に実在するなんて。
シエロ
君って、なんでも物を作成できるでしょ。だから、この子の器くらい、簡単に作れるよね?
初音
私はなんでも屋ではないんですけど
シエロ
いいの?別に僕はこの世界の人に君の力をばらすこともできるんだけど
初音
何普通に脅してるんですか……まぁ、私の力ではシエロさんに勝つことはできないですからね。いいですよ。一つ貸しとして作って差し上げましょう
シエロ
恩に着るよ
性別不詳
…ありがとう、性別不詳の身体を作ってくれて
初音
貴方性別不詳って名前なんです?正直、大分違和感あるしこの機会に改名したらどうです?
シエロ
この子が勝手に名前を勘違いしたんだよ。でもまぁ、せっかくだし新しい名前にしてもいいんじゃない?
性別不詳
新しい、名前……。だったら、一個だけ、使いたい名前があるんだ
シエロ
へぇ、何て名前なの?
ネイ
…ネイ。
初音
あら、いいじゃないですか。今日からネイと名乗って生きていけば
シエロ
うん僕もそう思うよ
ネイ
…えへへ、じゃあ、今日からネイって名乗るね!!
こうして、性別不詳は、ネイとしてまた生を歩むことになりました。
ネイは、幸せ者です。
おしまい