とざされたすとーりー

ENo.42.『狭間』 / 作成:2026/08/24 12:39 / 更新:2026/08/24 12:39
……

『君、大丈夫か?』 
『怪我はしてないようだが……』
『見たことない格好だな……どこのものだ?』

ある日、俺はこの世界に落ちてきた。
なにも知らない、知らされてないのに
会社の休憩時間に、突然世界が変わったかのように落とされて。

「え??知りません!!」
「ここは……どこなんですか??」

目の前にいる老人に問いかけた。
老人は一見優しそうで、導いてくれそうなお方だった。

『……ここは……どこなんだろうな…』
『私たちはここで過ごしてるのが当たり前なのだ どこと言われても何もいいようがないぞ…』
『…ああ、でも……』

『君の過ごしてる世界とは、間違いなく違う』
『それだけは、言える。』

「……帰れるんでしょうか」
「俺には、家族や、弟がいるんです」

『………』

いや、きっと帰ることはないだろう。
君は主人公ドラゴンライダーに、ふさわしい。
……君がここに来てから、なんとなくの違和感を感じてたんだよ
まるで、何も進んでなかった物語が、1ページ動き出したかのように。

「ちょっ、ちょっと、話が早い!」
「なぜ帰れないんだ!なぜかえせないんだ!?教えてくれ!!」

老人はそっと笑って
俺に問いかけた


適当に生きればいいじゃないか

………

どう話そうと、俺が異世界に来たときは
こういうことがあった、としか言えない。