01_抑々の話として、遠征に何を求めたのか

ENo.47.ナポレオナス / 作成:2026/08/25 01:19 / 更新:2026/08/25 01:19
ナポレオナスが皇帝に即位して1年が過ぎた頃。
或る目的を本格化させる、其の一歩として遠征を計画・実行した。

其の目的とは――前帝である父より受け継いだ、大陸統一である。

父帝ディミトリオスの時代より、ヒルデブラント帝国が存在する大国は、各国が睨み合い、小競り合いを繰り返していた。
只でさえ、大型の野獣や魔物が闊歩する世界だというのに、汎人種達【要するに人類】は互いに助け合うどころか、其々の利己を優先していた。

父帝は、そんな世情を憂いたが故に、大陸を弌つの国に纏めようとした。
其れ故に、ヒルデブラントの皇帝は、武芸に秀でる事を一層求められた。

全ては、大陸に住まう民が、安心して生まれ、生きられる世界を創り上げる為だった。
其の為、だったのだ。

武芸に秀でた前帝は病床に伏せ、其の長子は志半ばで斃れ。
残された中で、跡を継ぐに相応しいのは――