02_生前の話:嘗ての親友、ダルグと呼んでいた者
ナポレオナスには、友人と呼べる者は殆ど居なかった。
立場が立場故に、平等に接し合う者との縁に恵まれなかったのだ。
そんな中、親友と呼べる者が1人居た。
名は"ダルガイラス"――ナポレオナスは"ダルグ"と呼んでいた。
帝国領土南方の辺境伯家の長子として生まれた彼は、丁度ほぼ同年代であり、其の家の当時の主は、父帝の個人的な友人でもあった。
其の縁から、幼少期―大体7歳頃だったか―に知り合い、手紙で遣り取りを頻繁にしていた程度には、仲は良好だった。
しかして、其の友情は、ナポレオナスが15歳の頃に終焉を迎える事となった。
他ならぬダルグが、10歳下の異母弟の教育係――もとい、目付役を担う事となったのだ。
他ならぬ、父帝本人が、そう指名したのだ、と。
故に、ダルグは異母弟の傍に付きっきりとなり。
以降、二人は自然と、疎遠になっていったのだった。
本当は。
ダルグの事は、自分の臣下、近衛騎士にしたかったのだけれど。
父上が決めた以上、仕方が無い事だった。
立場が立場故に、平等に接し合う者との縁に恵まれなかったのだ。
そんな中、親友と呼べる者が1人居た。
名は"ダルガイラス"――ナポレオナスは"ダルグ"と呼んでいた。
帝国領土南方の辺境伯家の長子として生まれた彼は、丁度ほぼ同年代であり、其の家の当時の主は、父帝の個人的な友人でもあった。
其の縁から、幼少期―大体7歳頃だったか―に知り合い、手紙で遣り取りを頻繁にしていた程度には、仲は良好だった。
しかして、其の友情は、ナポレオナスが15歳の頃に終焉を迎える事となった。
他ならぬダルグが、10歳下の異母弟の教育係――もとい、目付役を担う事となったのだ。
他ならぬ、父帝本人が、そう指名したのだ、と。
故に、ダルグは異母弟の傍に付きっきりとなり。
以降、二人は自然と、疎遠になっていったのだった。
本当は。
ダルグの事は、自分の臣下、近衛騎士にしたかったのだけれど。
父上が決めた以上、仕方が無い事だった。