血色の薔薇植え

ENo.19.ノウェル=リーパー / 作成:2026/08/26 00:15 / 更新:2026/08/26 00:15
植木鉢。
俺のいた場所で植物型の魔物を植え付けられたものを揶揄する言葉。

俺はその一つでした。

自分一人で庭の手入れをするのにも疲れた、というより無理がある。
貧血でふらつく身体を抱えながらの草狩りも、剪定も、流石にもう身体が持たなかった。

だから最期にお願いをした。自分を拾った箱庭の魔女に。

「俺を木陰の下に寝かせてくれませんか、青い空の木の下で」
「そう見えるだけの箱庭でも構いません」
「青い空が見える場所などとっくに無いと、俺でも知っていますから」
「俺が死んで干からびたら、あれはどこか別のところにでも植え替えてください」