ENo.49 蕣花
「わたくしは、あのお方の一部となれたでしょうか」
死因:人身御供
導きの先
輪廻に還る
蕣花 しゅんか
水神に焦がれた少女。
「……あら。不思議ですね。息をするのが、とても楽だなんて」
少女は、生まれつき目が見えなかった。
──だから、会話している相手の姿を見たことがなかった。
少女は、生まれつき病弱だった。
──だから、いずれ訪れる死を当たり前のものとして、受け入れていた。
少女は、愚鈍な自分を厭わずに接してくれるひとが好きだった。
──あなた様に出会えたことは、幸運でした。
少女は、だからこそ選んだ。
──百年に一度の生贄となって、あなた様のそばで生を終わらせたい、と。
水神に焦がれた少女。
「……あら。不思議ですね。息をするのが、とても楽だなんて」
少女は、生まれつき目が見えなかった。
──だから、会話している相手の姿を見たことがなかった。
少女は、生まれつき病弱だった。
──だから、いずれ訪れる死を当たり前のものとして、受け入れていた。
少女は、愚鈍な自分を厭わずに接してくれるひとが好きだった。
──あなた様に出会えたことは、幸運でした。
少女は、だからこそ選んだ。
──百年に一度の生贄となって、あなた様のそばで生を終わらせたい、と。
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Special Thanks:
のえメーカー(作者:九重みつる様)
https://picrew.me/ja/image_maker/535225
ソロール寄り。恋愛不可。
平日はあまり出没できない可能性があります。
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「ふふ、ここが一番落ち着きそうです」
川のせせらぎを聞きながら、そっと足先を水面につけた。
川のせせらぎを聞きながら、そっと足先を水面につけた。
「いい香り。……でも、」
ここは違いますね、と花畑を踏みしめて、もっと先へ。
ここは違いますね、と花畑を踏みしめて、もっと先へ。
「まぁ……ここは少し、賑やかすぎですね」
そう呟いて、ふらりと別の場所へ。
そう呟いて、ふらりと別の場所へ。