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ENo.44.ノクリ / 作成:2026/08/27 23:42 / 更新:2026/08/27 23:42
ある日、身体をおじさんに押さえつけられた。
ろくに栄養も摂れていない体は、それに抗えずに。

おばさんはビニール手袋をして、逆さにおれの顔を覗き込んだ。

「悪魔の子」
「あんたが救われるには、両の目があってはいけないの」

「神がそう言っているのよ」

冷たい声、冷たい眼差しがそう言って。
泣きながら力なく暴れるおれを、強い力で抑え込んで。

おばさんは、おれの、左目に、指を──


強い痛みに泣きながらあえぐおれに、雑な処理をして。
しばらくの間、赤に染まる眼帯が空洞を覆っていた。