おぼろげなゆめ

ENo.79.ルーナ / 作成:2026/08/29 23:51 / 更新:2026/08/29 23:51
夢を見ている。懐かしい夢。昔の夢。

「ルーナ、きょうは、どんなぼうけんにしたい?」


莉緒ちゃんは素敵な女の子だ。かわいいし、やさしいし、絵が上手。私と仲良しなお友達。
莉緒ちゃんは私にすてきなものをたくさん、教えてくれた。
満天の星空、一面の花畑、たくさんの、おともだち。
時々破けちゃったり、燃えちゃったりはしたけれど、莉緒ちゃんはずっと、わたしといっしょにいてくれた。

でも、莉緒ちゃんは、いつかわたしを見なくなった。
だから、だから、だから
わたしは、外に


「何言ってるんですか。ていうか、何処見てるんですか。そこには誰も居ませんけど」

「ルーナなんて名前の知り合いだって居ません。お姉さん、はっきり言って頭おかしいんじゃないですか……」

「どうしたの莉緒ちゃん」
「あ、志保。この人変な人だよ。あのあたりに人が居るんだってさ。私、全然見えないんだけど」
「え、何それこわ。あたしも見えないし……」

わたしは、わたしは

わたしは…………