あの子はだあれ
目を開いた先の景色に、私は死んだのだなと理解しました。
視界を塞ぐ煙、喉の焼ける熱、そして迫りくる炎。
そう、あの戦火に巻き込まれて私は死んだのです。
仲間は逃げ切れたのでしょうか。国はどうなったのでしょうか。
そして何より――”あの子”は無事なのかと。
「…あら?」
間違いなくいたのです。
小さな小さな”あの子。”大事な大事な、私の“あの子”。
ああ、でも思い出せない。
絶命の瞬間も何もかも覚えているのに、“あの子”だけが思い出せない。
…分かっているのです。きっとこれは罰。
世界から”あの子”を隠した、私への罰なのでしょう。
でも、それでも。
欠片だけでも、“あの子”を抱きしめていたくて。
だから、迷子の記憶を私は探すのです。
「誰か、“私の記憶 ”を知りませんか?」
視界を塞ぐ煙、喉の焼ける熱、そして迫りくる炎。
そう、あの戦火に巻き込まれて私は死んだのです。
仲間は逃げ切れたのでしょうか。国はどうなったのでしょうか。
そして何より――”あの子”は無事なのかと。
「…あら?」
間違いなくいたのです。
小さな小さな”あの子。”大事な大事な、私の“あの子”。
ああ、でも思い出せない。
絶命の瞬間も何もかも覚えているのに、“あの子”だけが思い出せない。
…分かっているのです。きっとこれは罰。
世界から”あの子”を隠した、私への罰なのでしょう。
でも、それでも。
欠片だけでも、“あの子”を抱きしめていたくて。
だから、迷子の記憶を私は探すのです。
「誰か、“