隣の檻の子。
腕を落とされてから、私は牢屋へと入れられました。
たくさん並んでいる檻の、その一つへと。
質素な食事のみを与えられ、過ごしておりました。
それから、どれ程の時間が経った頃でしょうか。
隣の檻に、黒髪の可愛らしい少女が連れられて来ました。
名をキュラソー。私よりも幼い少女でした。
お互いに牢屋に居るものですから、顔を合わせたのは彼女が連れられてきたその時だけ。
時折、啜り泣く彼女の声を聞いておりました。
どうにかしてあげたい気持ちはありました。
しかし、どうにもなりませんでした。
私達の居る国は、宗教や信仰を強く重んじられる国でした。
神様へと捧げられる贄が逃げ出すなど、許される訳もありません。
ここからは出られず、出たとしても、きっと殺されてしまうでしょう。
逃げて早々に殺されてしまうか。
それとも、此処に居続ける代わり、その時が来るまで生き長らえるか。
決断するのは難しかったのです。
だって、そうでしょう。
誰も私達の幸福を決める事など、出来ないのですから……。
たくさん並んでいる檻の、その一つへと。
質素な食事のみを与えられ、過ごしておりました。
それから、どれ程の時間が経った頃でしょうか。
隣の檻に、黒髪の可愛らしい少女が連れられて来ました。
名をキュラソー。私よりも幼い少女でした。
お互いに牢屋に居るものですから、顔を合わせたのは彼女が連れられてきたその時だけ。
時折、啜り泣く彼女の声を聞いておりました。
どうにかしてあげたい気持ちはありました。
しかし、どうにもなりませんでした。
私達の居る国は、宗教や信仰を強く重んじられる国でした。
神様へと捧げられる贄が逃げ出すなど、許される訳もありません。
ここからは出られず、出たとしても、きっと殺されてしまうでしょう。
逃げて早々に殺されてしまうか。
それとも、此処に居続ける代わり、その時が来るまで生き長らえるか。
決断するのは難しかったのです。
だって、そうでしょう。
誰も私達の幸福を決める事など、出来ないのですから……。