ENo.85 リボンの子
「…… ……」
死因:……
導きの先
輪廻に還る
5,6歳程度に見える少女。身長は110cm程。
記憶は殆どないようで名前もわからないらしい。
何を聞いても分からない、知らない、とばかり答える。
生まれる前に死んだ子供。
生まれることが許されなかった子供。
『どうか来世は幸せになれますように』
母の祈りと手向けの涙は、この子には届いていない。
イラスト🎀みまん様
規約の範囲内の全てを許容します。
記憶は殆どないようで名前もわからないらしい。
何を聞いても分からない、知らない、とばかり答える。
生まれる前に死んだ子供。
生まれることが許されなかった子供。
『どうか来世は幸せになれますように』
母の祈りと手向けの涙は、この子には届いていない。
イラスト🎀みまん様
規約の範囲内の全てを許容します。
日記
最近の発言
もっと見る自分は中身が空っぽだから、
誰かのことを思っている方が楽なんだ。
少しだけ増やしてくれた中身を大切にしている。
それってつまり、あなたのことだった。
「…… うん」
祈られて何があるのかはわからない。
それであなたの気が休まるのなら、
いくらでも祈ったらいい。
少なくとも星たちは聞いてくれるだろうから。
それからは、少しひとりで過ごす時間もあっただろうが。
三つの選択を迫られるその時まで、傍にいたことだろうな。
輪廻だとか、転生だとか。
子供にはむずかしい話だ。
もし次の人生があるなら、……。
あるかは、わからないし。
廻っても不幸かもしれない。
少し口を噤んだ。
「…… ……」
正直なところ。
これも、“わからない”が答えだった。
感情が未発達だった。不安定だった。
自分よりあなたの方がよっぽど悲しそうだ。
零れ落ちる涙を眺めている。
「…… いまのわたしは きえちゃうけど」
「もし つぎ またうまれることが あるなら」
「そのときは ちゃんと」
「わらえたらいいな って おもうよ」
質問の答えにはなっていないだろうけど。
今まで一度たりとも笑うことのなかった、
──笑うことができない子供の。
仄かな希望を紡いで、あなたに伝えた。
「…… ……」
そんなこと言われたって。
子供は困ったように眉を下げた。
「こども だけど ……」
だから、困らせるし。
だから、こうなっているんだろうから。
自分に消えてほしくないと願われても、
選択を変えることは難しい。
「ここにいるあいだは …… いっしょだから」
同じところに帰れるわけではないだろう。
それぞれ別の道を逝くことになるんだろう。
それなら、せめて。
迎えが来る時まで、傍にいると。