ENo.26 或る写真家

「どーも。写真屋だ」
死因:宇宙船の事故/船内設備不良を理由とした加速時の圧死
二次創作・ファンアート: 許可
ログ公開: 許可
導きの先 輪廻に還る
エランティス・フォトグラァフ

男/19/189

普通の青年。通称はエティ。
或る工業星の中で他の星にも行ったり来たりできる権利を持っている、写真屋の街・フォトグラァフの出身。
派手な柄シャツ。分厚く目元の見えないサングラス。ギラギラとしたピアス。
明るめの茶髪。首から一眼レフのカメラをぶら下げている。

どうでも良いことはどうでも良さげ。
興味があることも興味なさそう。
ぶっきらぼうな物言いで横暴で、素っ気なくて人を寄せ付けないように感じられることだろうが、案外面倒見がいいのでため息つきながらほどほどには付き合ってくれる。
写真を撮るためあちこちを旅していたらしい。
好奇心はあまりない。喜怒哀楽も薄い。
戦闘能力は皆無だが回避能力は高い。ただの青年。

写真屋として星をあちこちしながら写真を撮り、売り生活を立てていたが。
ある時、普段のルートとは違い星を経由して工業星に帰ろうとした際、船内設備に不備が発生。
したことに気が付かないまま船は発進した。
船体こそ無事だったが、中身は加速時の圧力に耐えきれなかった。
ぺちゃんこって、つまり、船の中は空っぽだった。


尊敬している兄がいた。もう死んでいる。
その兄の子供の面倒を見ていた。
特に心配はしていない。あの子は孤独に生きられるはずだ。
そのように教えた。

それしかできなかった。




【PLより】
・画像はガラの悪い男【https://picrew.me/ja/image_maker/14755】で作成/トリミング
・規約内でなんでもどうぞ
・出没時間不安定です/ご用事ありましたら秘話がおすすめです
・秘話が自由にお声がけください/面識なしで秘話飛ばしてもらっても構いません
・PL連絡ありましたらPLメッセージにお願いします こちらもお気軽に

日記

或る写真家

最近の発言

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「………はあ、」

しかし気が進まない。
当然の話だった。地獄に逃げ込むつもりだった。
神に許しなどこうつもりもない。
そも、自分の世界など神はもう立ち去ったことだろうに。
彼らがそこにいて、待つ時間をまだ過ごすだろうか、向かうだけだ。
赦しも、罪も。謝罪も。
自分がするのは、神にではなく。
肉親である兄にだけだ。そして。
あの子供にだけだ。


「………」

ま。だからもう逃げない。
フォーカスは、こちらを向いた。
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>>15955

現像までしてあげられればよかったが。
それをやるにはちっと足りない。
撮るだけの行為で満足させられたなら、それなりではあるが。
写真屋として。物にして。最後まで仕事をこなせなかったな。
ともかく。


「撮れたなら結構。…ちゃんと忘れねーようにすること」
「撮りたいと思ったものを、撮りたいと思ったことを」
「フィルムにしかねーから」

「心に代わりに刻むといーさ」

「……やりたいことができたなら結構」


貸したカメラ。最後の撮影。
良い笑顔だった。

かえしてもらったカメラは、最後もう一度瞬いたことだろう。
あなたの笑顔を。
勝手に。収めた。
綺麗なもんだった。一般的に。
いいや。自分から見ても。
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「理外れなんて特別扱いみてーなこって」

頭をかいた。魂の居心地が悪かった。
いろんなタイプのやつ持ってんだわとかえしながら。
撮る様子を眺めていた。

「………」

シャッターを下ろす。音を聞いている。
首から下げていた方だから、チェキみたくすぐに出てくるようなやつではない。
ただ、まあ。

「………」
「撮れただろ、ちゃんとしたカメラを使えば」

撮りたい一瞬が。保管したい、望んだ景色が。
あなたの手元に。ちゃんと。
しっかり残るというわけだった。